トイレと忘れ物と日本の黄昏

東京駅八重洲口改札内のトイレでおしっこしましてね。

便器の前に、
財布やら免許証やら
貴重品が入ってるポーチを置いて
用を足したんです。

そして僕は

ポーチは置いたまま・・・

普段持ち歩かぬ
他の大荷物に気を取られ・・・

そこを立ち去ってしまいました。

その後、
しばらくの間
東京駅構内を散策し
時間が来たので
目的地へ向かうべく、
京葉線に乗りました。

乗ったところで
やっと気づく僕。

「あぁっ!ポーチ!忘れた!」

ところで皆さん、
東京駅の京葉線ホーム、ご存知ですか?

よくも「同じ駅」と言えるもんだと
JRのセンスを疑ってしまうくらい
八重洲口までの距離が遠いのです!

走った

走った

慌てても仕方がないので
焦ることはなかったのですが
ベストは尽くそうと(なんのベストだ?)
全力で走りましたよ。

走った

走った

そして八重洲口トイレに到着。

一直線に、あの小便器に向かった!

なかった!

ポーチはなかった!

そりゃそうだ。

30分くらい経ってるもん。

しかし

すぐそばの改札口。

駅員に問い合わせると、
届けられていたんです。

財布の中には
普段持ち歩かないくらいの
現金が結構入っていたにも関わらず、
被害ゼロ。

日本という国は、素晴らしい!

本当に感謝しかありません。

見知らぬ誰かが届けてくれたのです!

そして駅員さんも、
しっかり保管してくれているのです!

これは外国ではあり得ないこと。

数年前にギリシャへ一人旅した時には
相当警戒していたにも関わらず
一瞬のスキにやられましたもん。

あの時の記憶が鮮明に残っているので
僕は貴重品に関しては
平均的日本人よりガードが堅いのです。

(いやいや、小便器前に忘れてるっつーの。
 たまにはあるんだこういうことが^^;)

日本が安心安全な国であること、

そのような社会に生まれたこと、

生きていること、

住まわせてもらっていることに

感謝します。

さて。

僕はどうして
こんなに感謝しまくっているのか?

さぁ、これからが本題です。

僕の絶望的観測なんですけど、
日本はこの先、
今のような安心安全な社会では
なくなっていくと思っています。

古き良き日本の黄昏(たそがれ)

僕らはそんな時代に生きています。

もちろん、
黄昏の先には闇夜があり、
やがて日の出があります。

日常の中で
フォーカスするところの違いが
生き方の違いを生み出します。

僕は、
この国の黄昏を見ながら
闇夜も見つめながら
でも、
その先にある
日の出に向かって
最も強いフォーカスを当てたい

そんなふうに日々過ごしています。

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