「承認」は日本文化

昨日に引き続いて、「承認」と「スポンサーシップ」の話題を。

僕は、同じニュアンスでこれらの言葉を使っていますが、その意味は

・相手をまるごと受け入れること

・人のすべての側面を受け入れて歓迎すること

最近、これらの用語を自分の講座で解説するために、調べていて気づいたことがあります。

それは、英語にこのようなニュアンスを含む単語が見つからなかったということでした。

「承認」の英訳は「approval」。

でもこれは「認可」・「同意」といった、役所が「許可してあげる」とか、対等の契約上の取引的なニュアンスが強く、上のような意味合いが読み取りにくいのです。

「スポンサーシップ」の和訳はどうか?

こちらは「後援者」「保証人」という、これまたなんだかお金で応援したりする意味合いが強く感じられます。

要するにここで言いたいのは、「承認」とは、日本の精神文化に根差したものだということです。

欧米人の場合、上にあげた「相手の存在をまるごと受け入れる」というのを頭で理解してもらうのに、かなり説明が必要になりそうです。

ところが日本人の場合は「承認」の一言でだいたい理解できてしまう。

このような文化的な違いに気づき、そして「いい国に生まれたんだなぁ」と、深く感謝して、少し誇ってみたりします。

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